継続して営まれる事業の意義

収益事業に該当する要件として、「継続して行われる」というものがあります。

従って、単発的な事業は、原則として収益事業には該当しないこととなりますが、

以下のような場合には、「継続して行われている」行為に該当することになります。

 

①準備期間が相当長期にわたる事業

事業活動が短期間しか行われないものであっても、その事業活動に至るまでの準備期間が相当長期

にわたるものについては、その準備期間を含めたところで継続性を判断します。

見せ物などの興行で短期に開催されるものでも、その開催に至るまでの準備や広告宣伝などで

その事業計画遂行に要する期間が全体として相当長期にわたるものは、継続して営まれる事業

に該当します。

 

②毎年一定時期に行われる事業

事業活動が一定の季節にしか行われない事業であっても、それが毎年一定の季節ごとに反復・継続

して行われる場合には、その全体を通じて継続性を判断します。

具体的には、海水浴場の海の家や、縁日の屋台などが該当します。