他会計振替額
他会計振替額とは、会計区分間の利益の振替を処理する科目です。
例えば、収益事業等会計において生じた利益を現預金等の資産の移動により公益目的事業会計に振り替えると、
収益事業等会計の正味財産が減少するとともに、公益目的事業会計の正味財産が増加することになります。
この会計区分間の利益の振替による正味財産の増減額を処理する勘定科目が、「他会計振替額」であり、
その本質は、会計区分間の資産及び負債の移動による正味財産の増減であります。
なお、公益法人においては、収益事業等会計や法人会計から公益目的事業会計への振替は認められますが、
公益目的事業財産の流出を防ぐため、公益目的事業会計から、他の会計への振替はできないこととされています。