公益法人の『損益計算書と正味財産増減計算書』 『計算書類と財務諸表』

公益法人では似たような用語がよく使われますが、同じ意味合いのものも

あれば、別の意味で使われているものもあります。

 

『損益計算書と正味財産増減計算書』

この二つは同じものを指しています。

法律上は、『損益計算書』と記載されており、公益法人会計基準では

『正味財産増減計算書』と記載されていますが、同じものを指しています。

 

『計算書類と財務諸表』

この二つも、法律と公益法人会計基準による違いですが、内容にも微妙

に違いがあります。

『計算書類』は、貸借対照表と損益計算書を指しています。

他方、『財務諸表』は、貸借対照表と正味財産増減計算書及び

キャッシュフロー計算書を指しています。

なお、キャッシュフロー計算書を作成する義務があるのは、

会計監査人の設置義務がある公益社団・財団法人のみとなっています。

以上の他に、財産目録というものがあります。こちらは、法律で作成が

義務付けられているもので、公益社団・財団法人のみ作成義務があります。